平成18年度 稲石一雄ライブ報告記

“浅草のその唄を”

 

猫とバイオリンがズンタカタッタ

牝牛は月を跳びこえた

仔犬はそれ見て大笑い

そこでお皿は おさらば さらばよ

スプーンと一緒に おさらばさ

 

マザーグースです。この曲は、私がコンサートの曲を選ぶ前に決まっていました。女房が書いて、屏風にするというのです。原題は“Hey diddle diddle

歌詞の中に「the cat and the fiddle  とあります。fiddle  とはバイオリンのことです。バイオリンの方が馴染みがあるでしょう。浅草らしくジンタ風にしたかったので「バイオリンがズンタカタッタ」と訳してみました。私のギターに出町君のバンジョーがからんで、なかなか良い仕上がりでした。

(※ジンタ・・小編成の楽団。昔のサーカスなどで演奏していた、ズンタッタ ズンタッタという音からきた呼び名と言われている。)

表題の“浅草のその唄を”は浅草ゆかりの俳優、関敬六さんのヒット曲です。今年6月に亡くなりました。そこで今年の追悼です。このコンサートは追悼コーナーが定番になってしまいました。しかし、悲しむというより、その人関連の唄を歌うことで私たちが新しい力を貰っているような気がします。今年は「私の青空」と「くつが一足あったなら」も演奏しました。大正・昭和の歌をレパートリーにストックしていきたいと思い、「私の青空」を練習していました。で、ふと気がついたら高田渡さんが唄っていました。出町君と電話で話しているときに、どちらからともなく「くつが一足あったなら」をやろう、となりました。そこで昨年に続いて高田渡さんの追悼です。出町君は「くつが一足あったなら」1曲のためにブズーキを持ってきました。

今年は出町君とのコーラスを多くしました。私も楽器のソロパートを多くし、出町君とソロを取り合うなど色々と工夫しました。たくさんの人が遊びに来てくれて、打ち上げも盛り上がり楽しい一日でした。来年もまたやりたいと思いますので、よろしくお願いします。

なお、23日は生徒の試合(バドミントンのブロック大会)があって心配でしたが、無事勝ち残り、26日には男子が優勝、女子が3位で都大会への出場を決めました。2部の頭では「ユメカシーラ」で皆さんに雄叫びをあげていただき、パワーを貰いました。ありがとうございました。

 

使った楽器                     稲石:ギター、バンジョー、マンドリン、スプーン

                                       出町:ギター、バンジョー、マンドリン、ブズーキ

曲目リスト

第1部

キャベツを茹でろ

東京節(パイノパイノパイ)

私を待つ人がいる

私の青空

くつが一足あったなら

浅草の唄

めぐりあい

ドゥェリング バンジョー(インストゥールメンタル)

猫とバイオリン(詞 稲石)

君眠る丘

野茨と鳩

 

 

第2部

ユメカシーラ

ロンサム ロード ブルース(詞 稲石)

陽のあたる道

お祭りブギ(詞・曲 稲石)

オールド ジョー クラーク(インストゥールメンタル)

くつが一足あったなら

浅草の唄

月光値千金

ちょっとだけ恋人

猫とバイオリン(詞 稲石)

海に向かって

八丈太鼓ばやし

旅の途中(詞・曲 稲石)

再会